取扱品目:錫製酒器、茶器、花器 等
伝統を受け継ぎながらも革新していくことに躊躇せず
現代の生活スタイルに合ったものづくりを
所在地 | 〒333-0822 埼玉県川口市源左衛門新田300-31 |
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電話番号 | 048-296-4028 |
ファックス | 048-296-4097 |
WEBサイト | http://www.takumi-suzukou.com/ |
創業年 | 1987年 |
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従業員数 | 3名 |
加工領域 | 原料を仕入れ完成品まで一貫して工房内で製造 |
取扱素材等 | 錫、籐、本漆 |
主な取引先 | 大手百貨店 他 |
錫の良さを活かした製品づくりを行っている、錫専門の手づくり工房です。昔ながらのロクロ挽きで光沢を出す製法で、酒器や茶器などを製造しています。一般的に錫は耐食性に優れ、茶器にすれば半永久的に変わることのない高い気密性を保ち、保温性・保冷性に優れ口当たりも良いことから、酒器にも向いています。昔からある良いものを、製造技術とともに後世に伝えていくことを使命と考えると同時に、現在の生活スタイルの中にも取り入れられるよう、異業種の職人とのコラボやプロダクトデザイナーとの交流も積極的に行い、今の時代に合ったものづくりを行っています。
商品はすべて一貫した手作業で、工房内で製作した鋳型で大まかな形を鋳造したら、ロクロの先端に取り付け、手バイトで削り光沢を出していきます。その後、打面に加工を施した鎚を用い、手打ちで模様を入れる「ツチメうち」、絵柄を蒔絵筆で丁寧に描く「絵付け」、面相筆を使い手描きで模様を描いたあと、漆で定着させる「漆塗り」、マスキングテープを利用して模様を貼り付け、サンドブラストで梨地を付ける「ブラスト加工」などの加飾を施します。特殊な特徴を持つ錫を専業とし、ロクロを駆使し手作業で錫器をつくる数少ない工房です。
先代から学んだ技をしっかりと磨き、次世代へと引き継いでいくため、伝統に固執することなく、革新していくことに躊躇してはならないと考えています。
中村圭一